元々はワークウェアだったデニムも今やオシャレアイテムとして欠かせない存在になっています。
ユニクロですらセルビッジデニムを作っているくらい。もはやデニムを制作していないブランドを探す方が難しいですね。
そこで今回は数多くあるブランドの中でもデニムのイメージが強いところをピックアップしてみました。
数が多いので海外のブランドは入れていません。日本のみになります。
目次
デニムが有名なブランド
リゾルト
デニムの神様と言われる林芳亨氏がデザイナーを務めるブランド。
有名なのは710ですね。同じサイズでもレングスごとに異なるパターンを引いているため、裾上げが必要ありません。
スラッとしたシルエットと綺麗な縦落ちが特徴です。これを実現させるためにウエストをかなりキツめにフィッティングする必要があります。
オアスロウ
神戸のデニムブランド。日本地図が描かれたタグが有名です。
アトリエに50年代や60年代のミシンを揃え、糸から制作しています。ヴィンテージのような毛羽立った生地感が特徴。
定番はスタンダードな105とタイトフィットの107で、ペインターパンツなんかも制作されています。
⇒オアスロウの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
サイベーシックス
サイの定番商品だけを集めたライン。ヒップガゼットデニムとワイドデニムが有名です。
特にヒップガゼットデニムはサルエルのようなペグトップタイプのシルエットで、独特なパターンが引かれています。ワイドデニムはウエストまで90越えという超ワイド仕様。
他の人とは違った少し捻くれたデザインが好きという人にオススメです。
⇒サイベーシックスの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
ノンネイティブ
細身のパンツに強みを持つデザイナーズブランド。デニムだけでなく、パンツ全般に強いです。
オススメなのはDWELLER 5Pジーンズ(最近はusual fitという名前になっています)。タイトストレートでシルエットがめっちゃ綺麗。
また綿100%ですが膝裏にステッチが入っているため、動きやすさはしっかりと確保されています。
クロ
海外での人気が高いデニムブランド。国内でも色んなセレクトショップが仕入れています。
特に有名なのがグラファイト(スリムストレート)とデンプシー(テーパード)の2種類。綿100%ですが、どちらもかなり細めです。
セルビッジデニムなのも嬉しいところ。細身のデニムでセルビッジって珍しいですよね。
桃太郎ジーンズ
バックポケットの2本線ペイントがあまりにも有名な岡山児島のブランド。
15オンスのジンバブエコットンを使用した生地は本格派そのもの。定番のクラシックストレートはもはやワイドパンツの域です。
実は2本線があるのは出陣レーベルだけです。シンプルなのが好みな人は銅丹レーベルやヴィンテージレーベルをどうぞ。
ジャパンブルージーンズ
桃太郎ジーンズと同じ会社が展開している別ブランドになります。もともとは海外へ生地を輸出する際に、見本として制作していたジーンズに注文がついたのだとか。
桃太郎ジーンズがジーンズ本来の武骨さが売りなのに対して、こちらはスタイリッシュさが売り。
ここの最大の特徴は綿の種類を選べることです。例えばストレートの場合、ジンバブエコットンはもちろんコートジボアール綿やアメリカ綿など5種類から選ぶことができます。
スタビライザージーンズ
知る人ぞ知るという感じのデニムブランド。オンリーショップがないのとセレクトしているお店も少ないため、都心部以外だと中々目にする機会がありません。
基本的に糊付き未洗いのリジットで毛焼きもなし。防縮加工だけがされています。
最近バックポケットのステッチが無くなってシンプルになりました。前が特徴的だっただけに評価が分かれるところ。個人的には〇です。
ビズビム
国内外で圧倒的な地位を確立しているデザイナーズブランド。靴が一番有名ですね。
デニムの値段も結構高くて普通の状態で3万円程。ここに加工が入ると10万円近くになるものまであります。
定番は01スリムと03レギュラー。個人的にはシルエットが好きなこととセルビッジという点で01スリムをオススメします。
ボンクラ
大阪のデニムブランド。最近はセレクトショップでの取り扱いも増えてきました。
ステッチが切れてもいい箇所とダメな箇所で糸の太さを変えていたりと、とにかくこだわり方が半端じゃない。
見洗いなのでかなり縮みます。1サイズ大き目を買ってください。あとノリが強すぎてバキバキです。洗わないとしゃがめません(;´∀`)。
サンカ
元ビームスのデザイナーが独立し立ち上げたブランド。つり編み式パーカーが有名です。
デニムも定番で製作していて、ゆったりとした腰回りから急激に細くなるテーパードシルエットが特徴。可愛らしいという表現がピッタリかもしれません。
15.5オンスのセルビッジデニムながら、ポケットの裏にイラストが描いてあったりと遊び心も忘れません。
ハツキ
2016年にスタートしたデニムブランド。まだ一部のセレクトショップでしか展開されてないため、かなりマイナーです。
1stシーズンから制作しているルーズテーパードがブランドの顔。ただ個人的にはワイドテーパードがオススメだったりします。
15.6オンスの本格派ですが、それを感じさせない動きやすさでこれから人気が出てくるかと。
⇒ハツキの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
ヤエカ
ナチュラルな風合いのアイテムが特徴のドメスティックブランド。めっちゃ有名ですね。
デニムも数種類出していて、どれもヤエカらしい優しい雰囲気があります。あと同じサイズでも型によってウエストがバラバラなので必ず試着してください。
一つ難点を上げるとすれば、入荷時期が遅れる常習犯なので中々商品が揃わないことです(笑)。
⇒ヤエカの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
レッドカード
ウォッシュ加工とユーズド加工に情熱を燃やすブランド。代表の本澤裕治さんは以前エドウィンとリーバイスで働いた経験を持ちます。
どちらかと言うとメンズよりもレディース人気が強め。メンズではセレクトショップとの別注が盛んです。
オススメはリズムというモデル。綿100%のタイトストレートなのに本当に穿きやすいです。
KATO`
京都のデニムブランド。アメカジテイストが強めのカジュアルな表情をしています。
有名なのは3Dデニム。立体裁断で作られており、平置きすると湾曲したようなシルエットに。バックポケットも変な位置に付けられてます(笑)。
穿いてみて思ったのはかなり独特だということ。このブランド自体のクセの強さがデニムにもよく表れています。
AAA
カトーの別ラインです。カトーが独特だとしたら、こちらはスタンダード。見た目もカジュアルとクリーンの中間ぐらいですね。
定番はストレートタイプと細身のナロータイプの二つ。もちろん綿100%で作られています。
使いやすさという点で個人的にはAAA派。ただどうしてもこのブランドでなければならないっていう決定打はないのかなと。
45R
染めと洗い加工に定評があるブランド。ナチュラルな雰囲気がヤエカや無印に通じるものがあります。
ここの定番は「でこぼこ空比古」というちょっと不思議な名前。程よくテーパードしているのが特徴です。
通常のセルビッジ織機の半分のスピードで織っているため、空気を含んだ柔らかい生地感になっています。
フジト
福岡のブランドです。一型のデニムからブランドがスタートしました。デザイナーは元々ドゥニームでバイヤーをしていたのだとか。
定番はリーバイス501を元にした14.5オンスのセルビッジデニム。かなりヴィンテージを意識して作られています。
ポケットにはステッチなどの主張もありません。ですが脱ぐとウエストの部分にFUJITOのでっかいペイントが!
リッチフィールド
2014年からスタートしたデニムブランドです。元スタイリストの方がデザインしているらしいですね。
スニーカーよりも革靴と合わすことを想定して作られており、ドレスカジュアルのようなクリーンな風貌。若い人よりかは大人の方が似合うデニムだと思います。
特に何の変哲もないデニムなのですが、センス良くブラッシュアップされており、A.P.C.とどちらにしようか迷うところ。
オーディナリーフィッツ
岡山児島発のファクトリーブランド。10年後も着ていたい服をコンセプトに生産されています。ナチュラル系のお店でセレクトされていることが多いですね。
定番はアンクル丈のテーパードパンツ。日本では1ウォッシュが売れているそうですが、韓国では3yearウォッシュが売れているのだそう。
着る時はあえて1サイズ上げてゆったり着てみてください。そうすればこのブランドの魅力が最大限に伝わるハズです。
⇒オーディナリーフィッツの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
⇒ボトルス(オーディナリーフィッツ)を紹介。店内の様子を写真付きレポート
オムニゴッド
こちらも岡山児島のファクトリーブランドです。東京と大阪に一店舗ずつ路面店があります。
ワイド・ストレート・レギュラー・スリムの4型が定番。個人的にはワイドとストレートが好みでした。
毛焼きしていないので、毛羽立った生地感が特徴。あとそれぞれ同じ14オンスなんですけど、型によって色落ちの仕方が異なります。
ブフト
橋本哲也氏によって2012年よりスタートしたデザイナーズブランド。ビックワッフルが有名です。
ここの定番デニムはビッグデニムというサルエルパンツ。非常にゆったりとした腰回りが特徴で前から見た時はそうでもないのですが、後ろから見るとかなり迫力があります。
アンクル丈ですが、そこからさらにロールアップしたりと気分によって着方を変えてみるのも面白そう。
フルカウント
古き良き時代のアメリカのデニムを再現しているレプリカブランド。1940年代~50年代のデニムを元にジーンズを制作しています。
12種類の太さの糸を使い分けたり、そのためにミシンも特注したりと、とにかくこだわりが半端じゃありません。
着た感じは一言で言えば武骨そのもの。アメカジに振り切れるので、オシャレに着ようと思ったら少し工夫がいるかなと思っています。
ファクトタムジーンズ
デニムを中心に現代的なスタイルを提案するファクトタムのジーンズライン。
ストレート・レギュラー・テーパードはもちろん、種類が10種類ほどあります。ファクトタムらしく基本的にどれも細め(極端な細さではない)。またローライズなモデルも多いです。
普段使いするならテーパードが着やすくてオススメです。
ジョンローレンスサリバン
ブリティッシュなスタイルにモードを掛け合わせたブランド。スキニーデニムとワイドデニムが有名です(一応テーパードも用意されています)。
どちらもかなり振りきれていて、初心者が着るにはかなり難しい太さ。
特にスキニーデニムはリジットなので、洗うとさらにそこから縮みます・・。
⇒ジョンローレンスサリバンの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
コモリ
ゆったりとした着こなしが特徴の日本のブランド。トレンドの影響もあってかトップクラスの人気を誇ります。
定番はウエストとベルトが一体となったベルテッドデニム。オーバーサイズのウエストをベルトで締め上げます。
ワイドなシルエットでインパクト大。着ていてめっちゃ楽しい。
テクスチャーウィーメイド
岡山のデニムブランド。合併により桃太郎ジーンズと同じ会社になりました。
ワイドタックトラウザーが有名で、履くと袴っぽく感じます。何にでも合うというわけではないので、コーディネートは難しめ。
新作デニムの取り扱いも豊富で、こちらは一癖も二癖もあるような個性的なアイテムが多いです。
ウエアハウス
ヴィンテージを追求するレプリカブランド。糸や縫製はもちろん、洗い方に至るまで徹底的に研究を重ねています。
その中でも特にブランドの顔となっているのがLot1001というモデル。ネップを含んだ生地が特徴で、ワーク感が強いです。
昔は酸化剤を使用した酸化デニムという面白い試みもやっていました。
鬼デニム
以前は職人が1人しかいなかったというくらいに小規模で生産しているブランド。雑誌広告なども一切ありません。
物凄くザラついていたり、20オンスだったりと色んな意味で鬼な仕様になっています。かなり特殊なので慣れが必要。
テーパードデニムの種類が多く、基本的にどれも高オンス。色落ちも点落ちという変わった落ち方をします。
バーガスプラス
創業60年を超えるセレクトショップ、ヒノヤのオリジナルブランド。14000円で本格的なセルビッジデニムが買えるというコスパの良さが魅力です。
ベーシックでありながらも、生地の質感などはどことなくヴィンテージを意識しているっぽい。
また値段は2.5倍ほどに跳ね上がりますが、大々的にリメイクを施したデニムも人気です。
キャピタル
児島のファクトリーブランド。元はデニムの縫製工場でした。
キャピタルと言えばセンチュリーデニムという刺し子のデニム。インディゴの他にも柿渋や墨で染めたものが用意されています。
刺し子の部分から色落ちするというちょっと変わった落ち方をします。軽く触っただけでも手に色映りするので注意してください。
ザフラットヘッド
ヴィンテージと現代の技術の融合を掲げている日本のブランド。レプリカブランドに括られることが多いですが、厳密には異なります。
バックポケットの2重ステッチやボタンホールの先メス・ベルトループの膨らみなど、パット見で分からないところへのこだわりがスゴイです。
毛羽立ちのある生地感が特徴で、いかにも武骨という雰囲気。ハッキリとした強いタテ落ちが売りです。
kolor
日本を代表するデザイナーズブランド。セレクトショップでの取り扱いも多いです。
サイドに沿って大きく引きつりを起こしたパッカリングがこのブランドの代名詞。
色は色落ち加工を施したウォーンアウトブルーが定番になっています。シーズンによっては1ウォッシュが出ることもあります。
⇒kolorの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
アンユーズド
古着価格が高値で維持されるくらい服好きな人達に人気がある日本のブランド。切り口が独特で面白い服作りをしています。
ここのデニムは股上が深くて、腰回りがかなりゆったり。そこから急激にテーパードがかかります。ふくらはぎ辺りはまるでスキニーの様。
9.5分丈で少し軽さが出るように設計されています。
ウエストオーバーオールズ
2017年にスタートした日本のブランド。特にデニムが有名でファーストシーズンから6型のシルエットを打ち出すほどこだわりを持って作られています。
ここの一番の特徴は均一に色落ちした水色の風合い。他のブランドのデニムと比べてフェミニンな香りが強いです。その分スタイルによっては落とし込みにくかったりもするのですが・・。
オススメモデルはテーパードシルエットの801。大手セレクトショップでの取り扱いも増えてきています。
イールプロダクツ
普遍的で特別な一着を目指した服作りを行っているブランド。ありそうでなかった服という面白い試みが光ります。
ここの定番は砂浜デニム。股上の深い少しサルエルチックなテーパードながら、砂浜を歩けるように8分丈のレングスに仕上げてあります。
丸みを帯びた綺麗なシルエットが特徴で、ぜひオススメしたい一着。ユニセックスで展開されています。
ササフラス
京都発のガーデニングウェアがコンセプトのブランド。特に関西圏では取り扱いが多く、一部で絶大な人気を誇っています。
もちろんデニムにもガーデニングの要素が込められており、定番のフォールリーフデニムには拾った落ち葉を入れる用の大きなポケットが。
またここのデニムは経年変化が激しいことも有名で、ガンガン色落ちさせていきたい人にオススメです。
ブルーナボイン
遊び心溢れるギミックが効いた大阪のブランド。実はもう20年以上続いています。
デニムは強いこだわりを持って作られており、毎シーズン面白いデザインのものが発表されています。
その中でもベースとなるのがフェリシンデニムというモデル。裾にかけて緩くテーパードしており、丸みを帯びたシルエットが特徴。ワイドシルエットのフェリシンビュッシュパンツも有名です。
エドウィン
リーバイス同様、日本人なら誰もが知っているブランド。ブラピのCMはあまりにも有名ですね。その反面、価格も安くショッピングセンターでも売っていることから、ブランドイメージはあまりパッとしません。
ですが海外の人達からの評判は意外と高かったりします。中でも注目されているのがジャパンリミテッドという限定モデル。
ヨーロッパテイストのクリーンさが加わったラインで、一部の店舗でしか取り扱っていません。
ハリウッドランチマーケット
聖林公司のブランド。カットソーが有名ですが、デニムにも力を入れています。
PP4というモデルが昔からある大定番。少し太めのテーパードデニムで、シンプルなことから非常に使いやすい。
また穴が空いたら無償で修理(叩き)してくれるというサービスも嬉しいですね。
ドュニーム
リゾルトのデザイナー林芳亨が立ち上げたレプリカブランド。その後、林氏は去り、会社はウィゴーに譲渡されています。
色々モデルがあるのですが、やはりメインとなるのはXXモデルでしょう。50年代のやや太目なストレートがベースとなっています。
毛羽立ちのあるヴィンテージのような生地感で、武骨な雰囲気がプンプン。リゾルト同様、穿き始めのボタンフライはめちゃくちゃ固いです。
京都デニム
名前の通り京都のデニムブランドです。店舗も京都駅前に1店舗だけ。ドが付くほどマイナーだと思います。
コンセプトはデニムと着物の染めの技術の融合。持っているデニムを送ると、職人が柄を施してくれます。
またオリジナルデニムも展開しており、大鎧や忍びといった日本らしいデザインのデニムが揃っています。
⇒京都デニムの説明書:ブランドの特徴や評判・定番商品・サイズ感について解説
まとめ
以上、デニムが有名な日本のブランド42選について書いてきました。
さすがどこのブランドも定番で作っていることが多いだけあって、結構な数になりましたね。
もちろん今回入っていないブランドも山ほどあるでしょう。
あくまで私自身の観測内なので、また見つけたら足していきます。
リーバイスの公式サイトもどうぞ(*´ω`*)
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