今回は黒のスキニーデニムについて思うことを書いていきます。
MBさんのブログや書籍のヒットに伴って、脱オタ=黒のスキニーデニムという認識が広がりました。
ボトムスをドレスに寄せることで全体のバランスが安定しますし、シルエットの基本であるYラインやIラインが作りやすい。そして何よりスタイリッシュに見えます。
ただそんな便利なアイテムであるにも関わらず、私自身はあまり黒のスキニーデニムが好きになれません。
以下、その理由です。
黒のスキニーデニムをあまりオススメしない理由
スキニーは好き嫌いの分かれるアイテム
まずこれ。スキニーデニムって細すぎませんか(;´∀`)。
私がスキニーデニムを履いていたのは20代の頃で、さすがに30代中盤に差し掛かった今この細さを履くとなると抵抗があります。
どうしても若さが出てしまいますし…。
またスポーツをやっていて足が太かったり、年齢とともにお腹が出てきたりすると、パンツが細いことによって逆に不格好さを強調してしまいます。
素直にテーパードでイイと思います。なんなら別にストレートでも。ある程度太さがある方が、大人びて見えるので私は好きです。
ポリウレタンが入っている
スキニーデニムにはほぼ100%ポリウレタンが入っています(だいたい2~5%)。ポリウレタンを生地に入れることによって伸縮性を確保しているのです。
もしポリウレタンが入っていなければ、スキニーデニムは固くて足を曲げることすら困難になります。
そんな素晴らしいポリウレタンなのですが、実は2年で劣化すると言われています。
履いていようがなかろうが、空気中の水分と反応して加水分解してしまうのです。
するとどうなるかというとポリウレタン糸が切れ、膝やお尻の部分がたるんだままになります。
ポリウレタンが入っていない綿100%の生地ならば洗濯すればある程度戻りますが、ポリウレタンが入っている場合は戻りません。
ポリウレタン2%ならそこまで見た目に問題がないという意見もありますが、私個人の経験から言えば2%でもかなりたるんだ状態になります。
⇒ポリウレタンの特徴と経年劣化について。ストレッチデニムは要注意!
洗濯による色落ちが味ではなく中古感
デニムは洗濯を繰り返すことで自分自身のライフスタイルにあった色落ちが発生します。
これこそがデニムの醍醐味であり、デニムを自分色に染めていく楽しさでもあります。
デニムは買った時がピークなのではなく、使い込んで味が出てきた頃がピークなんですね。
しかしながらこれはインディゴに限った場合の話であり、黒では少し勝手が異なります。
黒デニムの場合、洗濯で色落ちすると中古感が増します。かなり色落ちするのでせっかくのドレステイストが一気にカジュアルテイストに振り切れます。
こうなってくるとコーディネート自体が難しくなるので、基本的にはクリーニングを使うことになります。
ただクリーニングだと皮脂汚れは落ちるのですが、汗汚れは落ちにくいです。
そのためできるだけ汗をかかない履き方をしなければなりません。
脱ぐのが大変
これ地味に大問題です。
オシャレは我慢なので普段生活する分には何とかなりますが、問題は服屋で試着をするとき。
立ったままスキニーデニムを脱ぐのはかなりコツが要ります。無理な態勢を繰り返すことで腰を痛めてしまう可能性も。
また多くの店員さんが「いかがですか?」とかなり早めにドアを叩くのでプレッシャーが凄いです。
オシャレを始めたばかりの時期は色んなショップに行くことが多くなるので、なるべく試着が面倒くさくならない格好をする方が気楽です。
それでもやっぱり欲しいなら・・
デメリットを書いてきましたが、どうしても気になる場合もあると思います。
1着くらいなら持っておくと、コーディネートに幅が出ますし。
そういう時はある程度消耗品だと考えてあまり高いものを買わないようにしてください(育てるという意識は捨てる)。
私自身の感覚だと、10000円までなら何とか出していいかなという感じです。
さすがに3万近くするスキニーデニムはキツいです(;´∀`)。
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