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ポリウレタンの特徴と経年劣化について。ストレッチデニムは要注意!

今回のテーマはポリウレタンについて

もはやファッションアイテムに欠かせない素材となっている感がありますね。中にはポリウレタンが入ってないとイヤという人も。

確かに非常に便利で革新的な素材ではあるのですが、私はポリウレタンが大嫌いです。

その理由について書いていきます。

デニムに2%でも入っているとイヤです・・

ポリウレタンとは

まず初めにポリウレタンとはどのような素材であるのかを説明します。ややこしくなるので難しい科学の話はなしで。

ポリウレタンとは大雑把に言うと衣服に様々な機能を追加できる素材であると言えます。表記はPU。

主な特性は以下の4つ。

  • 伸縮性
  • 合成皮革
  • 接着剤
  • コーティング

この中で一番目にするのは生地にストレッチ性をもたらす伸縮性と本物の革製品に似せた合皮でしょう。

接着剤というのはポリウレタン樹脂を使って生地同士を貼り合わせる時に使います。ボンディング加工やスニーカーのソールなんかがそうですね。

コーティングはあまり見かけません。ジャケットの表面に光沢感を与えたいときなどに使用されます。

ポリウレタンが大嫌いです

これだけを見るとファッションになくてはならない素材だと思えてきますよね。

ですがこれらのメリットを覆すほどの圧倒的デメリットが存在するのです。

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それは2年で劣化すること。経変変化ではなく、ただの劣化です。本当に使い物にならなくなります。

ポリウレタンは周りの環境の影響を受けやすい素材です。

空気中の水分や熱、紫外線などにより使っていようがいまいが徐々に劣化していきます。

そして劣化が蓄積されるとある時目に見える形でダメになってしまうのです。

保存環境にも寄りますが、基本的にダメになるまでの期間が2年~3年ということなのです。

しかもこれは製品を買った段階からスタートではありません。生地として作られた段階から劣化が始まります。

アウトレット品とか古着なんかだとここが非常にコワイ。

さらにタチが悪いのは店員がポリウレタンのメリットしか説明しないことです。消費者は商品の欠点を知らずに買わされているということなのです。

ポリウレタン商品は使い捨て

これらの特徴からポリウレタンが入った商品は使い捨て前提での使用しかできません。

私は雨に強くて軽いという意味でずっと合皮のバックを使っています。これは使い倒して2年で買い替えると決めているからです。

合皮バッグはポリウレタンの経年劣化に注意。2年と6年の差がスゴイ

スキニーパンツは持っていませんが、買うときは使い捨てのつもりで買います。

このように使い捨てる前提で買っている商品はイイのです。

ですがそれなりのブランドでそれなりの金額がするアイテムの場合、私は徹底的にポリウレタンを避けた商品選びをします。

ギャルソンなどもよく合皮を使った製品作りをしますが、それは2年で捨ててくれという意味だと思っています。多分加工しやすいから本革ではなくて合皮を使っているのだと思いますが。

デニム屋の店員は綿100%を買う

上で生地にストレッチ性をもたらすためにポリウレタンを使っていると書きました。その代表的なものがデニムです。

最近ではデニムの王様ブランドであるリーバイスでもポリウレタンを使用したモデルが存在します。

私は以前何人かのデニム屋の店員にポリウレタンの入った商品を買うかどうか尋ねたことがあります。

すると全員が絶対に綿100%のものを買うと答えました。

ですがそれと同時に綿100%だけだと、消費者ニーズを満たすことができないとも言われました。

やはりデニムの魅力は自分で育てていく経年変化にあります。これは劣化ではなく味。

2・3年着用して自分なりの味が出てきたところでダメになられては、育てる意味がありません。

ずっと使っていきたいアイテムだからこそ本来の綿100%を選びたいです。

まとめ

以上のことから、私はできるだけポリウレタン商品を避ける買い物をすることをオススメします。

バッグも今度からはナイロン製のものにするつもりです。スニーカーだけはどうしても避けられないのでそのままですが。

服が好きな人だと買ってから半年寝かせることもあると思います。

そういう時ポリウレタンが入っていたらなんか勿体ないですよね。ただでさえ少ない着用チャンスを逃しているのですから。

ポリウレタン製品を買うときは使い捨ての場合のみ。ぜひ参考にしてください。

スニーカーの場合は履いていると接着が強まるので長持ちします