服を見にお店に行っていると、ファッションは宗教だなと思うことがよくあります。
私自身ズッカを60着以上買ってきたことから、ズッカ教なるものに入信していたのかもしれません。
⇒ズッカ30周年に想いを寄せて。ズッカを60着買ってきた感想
今回はそんなファッションと宗教の関係性について書いていきます

ファッションと宗教の共通点
デザイナーは教祖様
デザイナーは教祖様です。デザイナーが表に出ない方がより神格化されていくイメージ。
どんなシンプルな服でも、またパッと見ではかなり個性的なデザインであっても、ブランドタグが付いているだけでイイものに見えるから不思議です。
崇拝するデザイナーがデザインしたのだから、何か意図があるのだろうと。そしてそれはまだ自分には理解できないレベルなのだと言い聞かせます。
顧客は信者
デザイナーが教祖様であるならば我々顧客は信者に当たります。
信者の中にもレベルが合って、担当が付く・ショップから連絡が来るのは当たり前。やはり一番偉いの立ち上がりの日に大枚を叩いて買い物ができる人達です。
反対にセールしか来ない人はランクが一番下。残飯処理係といったところでしょうか。もちろん大切なお客様であることには変わりありません。
買い物はお布施
デザイナーズブランドの服は往々にして高いものです。定価で買うなら割高感はかなりあります。
ですがそこはよく訓練された信者です。高いお金を払おうともブランドに入るならそれでイイと思ってしまえるのです。
そしてそうやって売り上げに貢献している自分に酔っている。お気に入りのホストに貢ぐ感覚に近いかなと。
布教活動
ファッションも宗教も流行らさなければいけません。新規顧客の開拓は必須。よく駅前で聖書を配っている人達を見かけますよね。
ファッションにおいてはショップバッグやロゴTシャツがまさにそう。顧客自らが服を着ることでブランドの布教活動に一役買います。
もちろんルックで着ていた合わせ方が理想なので、コーディネートに失敗することはありません。
ギャルソン教という恐ろしさ

https://www.fashion-press.net/
多くのファッションブランドがある中で、一番宗教に近いと思うのがコムデギャルソンです。
メンズにおいてはオムプリュスというラインがまるで宗教。
私は普段よくオムを見ているのでそのついでにオムプリュスも見るのですが、あのデザインを嬉々として買うのは中々勇気が入ります。
確かに見た目こそ奇抜ですが、試着してみると非常にカッコイイ。ですが普段の生活の中で着れるかというと・・。
オムプリュスの顧客さんの中にはそのシーズンのものしか着ないという人もいるそうです。前のシーズンのものを着るなんてできないと。
こういう人の前で絶対にギャルソンをディスってはいけません。戦争に発展します。
宗教が実際の戦争の引き金になることと同じなのです。
視野を広く持とう
好きなブランドがあるというのは非常に楽しいことです。私も喜んでズッカを買って着ていました。
次の入荷日に何が入るかはチェックしていますし、何なら毎日通販サイトもチェックしていました。
ですが時間が経って興味が変わると(洗脳が解けると)、思考停止に陥っていたと思う時があります。
恋は盲目と同じで、そのブランドのことしか見れない状態。もっと周りを見渡せば他の選択肢があったのではないかと。
少なくともブランドの提案する着方だけでなく、より自分らしいオリジナルな着方を楽しめた気がします。
⇒1ブランドコーデについて考える。意外と見落としがちなメリット・デメリットとは
まとめ
以上、ファッションと宗教の関係性について書いてきました。
ズッカ教の洗脳からは目が覚めましたが、ズッカは今でも好きです。
ギャルソン教(オム)に入信しつつありますが、金銭的な問題でそこまでは行っていません。
個人的には特に何が正解かなんてないと思っています。
ファッションは楽しめた人が勝ち。そのためにも例え入信したとしても、視野だけは広く持っていたいなと思います。

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