今回はアパレル店員の接客について。
接客慣れしていない人だとアパレル店員はウソばっかりつくと思っている人もいるかもしれませんね。
ウソとまではいかなくても、お世辞ばかり言うとか(笑)。
その辺りのことをアパレル店員時代の経験談も踏まえて書いていこうと思います。
目次
基本的にイイことしか言わない
これに尽きます。絶対に良いことしか言いません。
どんな服にもメリットがあればデメリットもあります。デメリットが無い服などありません。
例えば「トレンドのデザインですよ」→今しか着れない。「綿100%だから肌触りがイイですよ」→シワになりやすいなどですね。
しかしながらデメリットに関して教えてくれる店員は稀です。教えたとしても少しだけで、残りの大半はメリットを伝えるハズです。
もしデメリットを話しているところを店長に聞かれれば、後でめっちゃ怒られます(;´∀`)。
人によって言うことが変わる
これはある程度仕方のない問題なのかもしれません。
ファッションはその人の感性次第なところがありますので。
店員さんがAと言っていても、別の店員さんに聞けばBということはもはや定番です(笑)。
ウソをつくのはノルマのせい
店員さんには基本的にノルマがあります。
店全体のその日の予算を出勤人数で割ったものがその日のノルマであることが多いです。
別にノルマを達成できないとどうということはありませんが(多分)、このノルマによって強引な接客になってしまうことも度々あります。
特に売り上げの悪い日やあと少しでノルマが達成できそうな時などは、ウソをつく割合が増えます。
お客様目線などはない
研修でお客様目線が大事だと事細かく言われますが、基本的に売り上げとお客様目線は両立しません。
1週間も店頭に立つものならお客様目線はすっかり影を潜め、販売員目線になってしまいます。とにかく売り上げが大事(お客様は金に見える)。
例えばネイビーとベージュのパンツがあってネイビーが売り切れてしまっていた場合、「ネイビーもいいのですが、ベージュの方が明るくなりますよ(遠い目)」みたいな感じになります。
またもしサイズが欠けていたら「少し大きく着るのが今のトレンドです」という風になります。
本部に評価される店員というのはお客様目線の店員ではなく、売り切る店員なのです。
よくある接客フレーズ
ここからは実際に良く聞かれるフレーズについて見ていきましょう。
お似合いですね
これは皆さんお分かりかと思いますが、本気で言っているわけではありません。
確かにすごく似合っている場合もありますが、6割くらい似合っていれば褒めます。
あまりに似合っていない場合は「いかがですか?」と言って様子を見ます。全く似合っていなくても褒める店員も中にはいますが・・(女性店員に多いです)。
今期のトレンドです
これは正答率が半々くらいです。
基本的によっぽど勉強している店員でない限り、そこまでトレンドに詳しいわけではありません。
他のショップの状況など分かるはずもなく、分かるのは自分のところのブランドだけです。
だから正しくは「ウチのブランドでは今期これを押しています」が正解になります。
私も持ってます
「だから何?」と思ってしまうようなどうでもイイ情報。
実際に使ってみた上での情報を教えてくれるのならまだしも、ただ持っているアピールだけされても・・。
そして店員は定価で買っているわけではありません。仕事で使う洋服は配布されるか店員価格(50%~70%引き)が存在します。
ただこれに関しては嘘をつく必要もあまりないと思うので、7割方は本当のことを言っているのではないでしょうか。
残り1点です
「残り1点です」もよく聞くフレーズだと思います。経験上これは本当のことが多いです。
といってもその店に在庫が1点という意味で、全国在庫を見れば何点かあるので焦る必要は全くありません。
またもし売れてしまっても在庫調節で回ってくる可能性も十分にあります。
セールになりません
よく「この商品はセールにはなりません」と言っている販売員がいますが、憶測でしかありません。
私は今までこのフレーズに何回も騙されています。
セールになるかならないかは本部やバイヤーが決めることであって、販売員には権限がありません。
過去の経験から言っているとは思いますが、本部のさじ加減でセールになることはよくあります。
セールにならないはずの11万で買ったコートが6万になっていた時は泣きそうになりました(´;ω;`)ウゥゥ。
まとめ
以上、色々書いてきましたが、店員を信じすぎるのは禁物です。
基本的にはよっぽど信頼のおける店員でない場合は、ある程度距離を置くのが正しいと思います。
特にノリで接客してくるタイプは要注意。知識が無いのをノリで誤魔化しているだけなので、この場合はウソをついている自覚さえないでしょう。
参考にしてみてください。
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