服屋で店員に声をかけられるのがイヤっていう人多いですよね。
特に接客慣れしていない人であればあるほど拒否反応を示す傾向にあります。
そこで今回はなぜ服屋の店員が声をかけてくるのかについて書いていきます。
そもそも店員だって好きで声をかけているわけじゃない
まず大前提として知っておいてもらいたいのは、好きで接客しているではないということです。
声かけってほとんどキャッチやナンパみたいな行為です。
異性はもちろんのこと同性でさえも、無視されたらいくら慣れているとはいえ傷つきます。
仕事だから割り切って(仕方なく)やっているだけです。
服屋の店員って服が好きだからその仕事を選んだだけで、接客が好きだから選んだという人はそんなにいないハズです。
店員が声をかけてくる理由
ではなぜイヤにも関わらずガンガンに接客してくるのでしょうか。私は以下の4つが主な理由だと考えています。
接客した方が売れるから
最大の理由がコレです。接客した方が売れるという実験結果も出ていますし、個人的な経験からしてもそうです。
実はお客さんが服屋で試着しても分かるのは大体の感じだけです。それ以外の細かい部分は店員の接客で補う必要があります。
商品に対する教育がしっかりと行われているショップであれば、ディテールだけでなく制作の背景までも店員は把握しています。
そこにコーディネートのテクニックなどの具体的な提案を加えることで、客側はその服を着た未来をイメージすることができます。
また第3者からの意見というのも重要で、人間誰しもが自分の判断に自信がないものです。そこを店員が後押ししてあげることでお買い上げに繋がります。
クレームの防止
お声かけをイヤがる人が大半なのにもかかわらず、何も声をかけられないと無視されたような気になります。なんというダブルスタンダード(;´∀`)。
実際に百貨店などでは接客されなかったことに対するクレームは結構あります。
これを防ぐためにマネージャーからは声かけの徹底をするように指示されています。
反対に話しかけたことに対するクレームというのは聞いたことがありません。面白いですよね。
万引きの防止
これも非常に重要なポイント。服の万引きは多くないですが、小さな小物類はちょっと目を離すと盗られていたりします。
そして棚卸の時に商品がないのが発覚して上層部から怒られます。
ガッツリ接客とまではいかなくても、一言お声かけしてあげるだけで「見てますよ」という意思を伝えることができます。
店長に怒られるから
上の3つは業務のための積極的な理由だったのに対して、これは消極的な理由からです。
私の場合はこれが怖くて頑張って接客していたほどです。恐らくこういう店員さん多いんじゃないかなと。
服屋の店員にとって最大の敵は同じ従業員です。もっというと店長や先輩社員。
それに比べたらお客さんは皆さん優しい人ばかりです。たまにキツイ人もいますが、そんなの全体の数%くらいなものです。
もし接客の結果売れなかったとしてもお咎めはありませんが、そもそも接客に行かなかったのならカミナリが落ちます。
まとめ
以上、店員が声をかけてくる理由について書いてきました。
そういえば以前アーバンリサーチが接客不要のバッグというものを導入したことがありましたね。
あまり効果がなかった企画だったみたいですが、客側としては選択肢があるということで非常に面白い試みだったと思っています。
ポイント還元がお得