今回はオニツカタイガーについて書いていきます。
スニーカーと言えばアディダスやナイキが有名ですが、忘れてはならないのが日本のスニーカーブランドであるオニツカタイガーです。
正直、日本での人気はまだまだなところがありますが、海外ではオシャレなスニーカーという位置づけ。
日本人ならぜひ知っておきたいブランドなのです。
目次
オニツカタイガーとは
アシックスで有名な鬼塚商会が運営するブランドです。
名前の由来は鬼塚の鬼とアジアで最も強いトラを組み合わせたことから。
合併により一度は消滅しますが、2002年にヨーロッパの現地法人によって復活されました。
ヒットのキッカケとなったのは2003年に上映された映画「キルビル」。主人公のユマサーマンが履いていた黄色のシューズがオニツカタイガーだったことから人気に火が付きました(タイチとうモデルで限定3400足の販売)。
またタイの国王陛下が履いていたこともあってタイでも大人気となります。
現在は中国人観光客を中心に、直営店に訪れる客の9割が外国人という何とも不思議な現象が起きています。
特に最近のインバウンド人気もあって、直営店では平日でも毎日がクリアランスのような賑わいです。
アシックスタイガーとはまた別物なので混同しないように。
人気の理由
1960年代のレトロな風貌
近年のレトロスニーカーブームはオニツカタイガーの人気を下支えしています。
世の中には数多くのスニーカーブランドがありますが、ここまでレトロな雰囲気のスニーカーはそう多くはないでしょう。
特に人気モデルのメキシコ66やセラーノのようなカサの低いスニーカーが有名なので、余計にそういうイメージがあります。
またレトロだからこそ色んなファッションに合うという点も大きいですね。
カラーバリエーションが多い
オニツカタイガーの特徴としてカラーバリエーションの豊富さが挙げられます。
カタログを見るだけでもその数はかなり多く、好きな人だと色違いで集めたくなりそうです。
実は定番色というのは各モデル3つほどしかありません。それ以外は全てシーズンカラーやコラボレーションになります。
毎シーズンよくここまで多くの色を出すなと感心してしまいます。
手に取りやすい価格帯
価格が安いこともマス層に浸透していった要因です。
安いものだと8000円台。日本製の高いもので22000円くらいと幅がありますが、大体は10000円~15000円くらいの間で買えるモデルとなっています。
ハイセンスなブランドイメージ
価格が安い事と相反しますが、ブランドイメージが高いことも特徴です。
その一番大きな理由はABCマートなどのディスカウントストアに流さなかったことから。
自分たちでしっかりとブランドイメージをコントロールしたことで今の人気に繋がっています。
歩きやすさはモデルによる
オニツカタイガーについて書かれた記事を見ていると歩きやすさが抜群と書かれているケースを目にします(特にまとめサイトに多い)。
ですが、これは完全にモデルによります。
基本的にレトロスニーカータイプはソールが薄いので、衝撃がダイレクトに伝わってきます。街履きとして長時間歩きまわるのには向いていません。
レトロスニーカーという見た目に注目が集まりがちですが、ここだけは注意しておいてください。
しかしながら最新のクッションが備えられたモデルであれば、歩きやすさは抜群です。
オニツカタイガーの定番商品
メキシコ66
1960年代のトレーニングシューズがモデル。踵のヒールフラップが特徴です。
色はトリコロールカラーが大定番。またキルビルで使用されていた靴に近い黄色も定番で展開されています。
柔らかい革が使用されているので、足馴染みが早いのが特徴。
ソールはかなり薄めなので、正直歩き心地は良くありません。
メキシコ66スリッポン
スリッポンタイプのメキシコになります。
アッパーはキャンバス地がメインとなっているので、汚れたら簡単に丸洗いできます。
スリッポンということで中にゴムが入っていますが、ホールド力はそこまでありません。
感覚的には学校の上履きを履いている感じに近いと思います。8000円という価格がイイですね。
メキシコ66SD
2018年にスタートしたメキシコ66の進化版。
アンポリフォームという自社開発のクッション素材が使用されています(18SSのみゲルを使用)。
メキシコの弱点だった衝撃分散がされているので、かなり歩きやすくなりました。
デビュー間もないということで色展開が少なめですが、これから増えていくのではないでしょうか。
価格も15000円程とメキシコ66より少しだけ高いですが、全然許容範囲。
メキシコ66ジャパンメイド
メキシコの最上級モデル。22000程と中々にお高い。
これは日本製なのはもちろんのこと、革質をアップグレードして、手作業によるデザインが入っていることが理由です。
見た目はロングノーズになり、甲が低い作り。踵のホールドが結構強いので人によっては食い込む感じがあるかも。
インソールは取り外すことができます。ですがクッション性だけでいうとメキシコ66SDの方が優れています。
セラーノ
1970年代の陸上スパイクシューズがモチーフになっています。こちらもメキシコ66と並ぶ人気モデル。
アッパーはナイロン地の面積が大きいので、非常に軽いのが特徴です。その分革とは違って馴染みにくいので若干タイトに感じるかも。
8000円台という安さが何よりの魅力。ですがソールが物凄く薄いので、メキシコ以上に疲れやすい靴と言えるでしょう。
タイガーアリー
1980代に発売されたアライアンスの進化版です。ハイテクなジョギングシューズといったイメージ。
高所からタマゴを落としても割れないαゲルを内臓しています。
このクッション性の良さが最大の魅力で、本当に歩きやすいです。ニューバランスにも引けを取りません。
ニューバランスは履いている人が多いから差別化したいという人が買っていくみたいですね。
カリフォルニア
1970年代後半に発売されたジョギングシューズが元になっています。
ヒールにリフレクター(反射板)が取り付けてあるのが特徴。ナイロン部分が多いので軽いです。
ソールが分厚い分、クッションは比較的良い方です。
柔らかい革を使用していますが、ワイズが狭め&甲が低い作りになっているのでサイズ感に注意してください。
タイガーコルセア
ナイキの前身会社(ブルーリボンスポーツ)との業務提携を受けて作られたアメリカ向けのランニングシューズ。
結局大揉めし名前をタイガーコルセアにして販売したという経緯があります。ナイキのコルテッツに似ているのはそのため。
硬い革を使用しているため馴染むまで返りが悪いです。ソールは厚い方なのですが、クッションは少し硬い印象を受けます。
捨て寸があまりないので、爪先が痛いと言う人が結構いるらしいですね。
ローンシップ2.0
1973年に発売されたローンシップのアップデートモデル。オニツカタイガーの中で一番シンプルなスニーカーになります。
テニスシューズがベースということもあって、白はまるでオニツカタイガー版スタンスミス。
サイドに2本のラインがあり、ブランドロゴはゴールドで刻印されています。
スタンスミスより柔らかい革を使っていますが、クッション性は同等か若干落ちるといった感じ。
GSM
ヴィンテージタイプのテニスシューズ。
名前の由来はGame, Set, Match の頭文字から取っています。
ガムソールで沈みこむようなクッション性があります。
テニスシューズということでグリップ力があるのも特徴です。
ファブレ
1970年代のバスケットボールシューズがベースになっています。
アジア生産と日本生産の2つのモデルがあって見た目が大きく異なります。
アジア生産はいかにもチープな感じで外羽。日本生はロングノーズで内羽になっています。
まとめ
以上、オニツカタイガーについて書いてきました。大体のモデルは網羅できているハズです。
人気の順で言うとメキシコ66→セラーノ→タイガーアリー→カリフォルニア→タイガーコルセアという感じかなと。
日本人で履いている人が少ないので、スタンスミスやニューバランスに比べると差別化しやすいです。
個人的にはメインで使うならタイガーアリー、バリエーションを増やす意味で使うならメキシコ66SDかなと思っています。
楽天で商品一覧を見てみる(メンズ・新品)
オニツカタイガー
- 【評判】アディダスのスタンスミスをレビュー。買って2年間使ってみたリアルな感想
- 【評判】ニューバランス520をレビュー。サイズ感や履き心地について
- 【評判】生産中止のニューバランス1400をレビュー。買ってみて分かったリアルな感想
ポイント還元がお得