今回はズッカです。私自身、買ってきた枚数が60着を超えているほど愛着のあるブランド。
必然的に文字を打つ手にも力が入ります。
今までズッカのイイところも悪いところもたくさん経験してきました。それをお伝えできればと思います。
目次
ズッカについて
ズッカとは
1988に年にスタートした日本のデザイナーズブランド。ツモリチサトやメルシーボークーと同じA-net所属です。
デザイナーは小野塚秋良。2011年からはデザインチームが後を引き継いでいます。
ブランド名は小野塚氏のニックネームを取ってズッカと名付けられました。
コンセプトは「着る人にも、見る人にも心地よく、日々に、新しいオーガニック・スパイスを加えるような”日常着”」。
カチッとしたトラッドスタイルではなく、カーディガンを中心としたどこか力の抜けたスタイルが得意です。その意味で着ていて非常に楽。
ブランド創設と同時にパリコレにも参加し、小野塚氏が退任するまで40回以上もショーを発表しています。
その頃はフランスにも店舗を構えていました。現在はルックのみでの発表で、アジア圏での活動がメインです。
優秀なデザイナーに送られる毎日ファッション大賞ももちろん受賞。特に凄いのはジュネーブ国際連合ユニフォームをデザインしたことだと思います。
そして2018年にブランドは30周年を迎えました。これについては以前記事にもまとめていますのでこちらをどうぞ。
⇒ズッカ30周年に想いを寄せて。ズッカを60着買ってきた感想
こんな感じで非常に歴史のあるブランドだということが分かってもらえたと思います。特にレディースにおける知名度は抜群です。
カバンドズッカについて
カバンドズッカとは日本語に訳すとズッカの小屋という意味になります。
ズッカのメンズラインという扱い。タグもレディースはズッカ、メンズはカバンドズッカとなっています。
ですが2018年度から全てズッカ表記に統一されるようになりました。
品番で認識してください。ズッカはZUから、カバンドズッカはCZから始まります。
レディースのイメージが強いズッカですが、実はメンズも非常に豊富。毎期たくさんの商品展開があります。
ただこちらの知名度はそこまで高くありません。服好きの人達の間で認識されている感じ。
ズッカのショップ自体がレディースの売り場にあることも関係していると思われます。
カバンドズッカウォッチについて
ズッカの時計ラインです。ズッカらしい個性的なデザインの時計が多いです。
このラインのみ現在も小野塚氏がデザインを担当しています。
ネットショップを見ると以前に発表されたものも取り扱っていたりはしますが、基本的に追加生産は行われません。※デザインを少し変えて出てくることはあります。
ズッカの特徴
製品洗い
ズッカ最大の特徴と言えるのがコレ。とにかく製品洗いが大好きです。
小野塚氏が使い古されたユニフォームに美を感じると言っているように、新品なのに古着のような風合いです。
まるでずっと手元にあったかのような感じ。同じ色でも他のブランドに比べるとナチュラルです。
一番違いが分かるのがブラック。初めから色褪せていますし、パッカリングがあったりします。
ズッカを好きな人だとこの感じ分かってもらえるかと。
レディースの要素がある
ズッカのメンズアイテムの特徴としてレディースっぽい要素が多いことが上げられます。
これはレディースの商品を少し変えてメンズでも展開しているから。
基本的にレディースをベースとしているため、トレンドを取り入れるのも早いです。
例えば2013年頃に花柄がメンズでも流行りましたが、ズッカではずっと前から花柄をメンズでも出していました。
ただ最近はメンズ自体のトレンドがレディースに追いついてきた傾向があるので、そこまでの差は感じられません。
非常に早い新作の立ち上がり
ズッカというかA-net系ブランド全般に言えることですが、立ち上がりが非常に早いです。
春夏は12月に、秋冬は6月に立ち上がります。
注意しないといけないのは、12月や6月に出る商品はほぼ前の季節のものだということです。
12月に春夏の商品を買ったと思ったら地厚ですし、6月の秋冬ものは夏仕様です。
シーズンによって当たり外れが大きい
これはデザイナーズブランドのあるあるですね。ズッカも他ブランドと同様にこの傾向が強いです。
もちろんどのシーズンにもズッカらしい根本となる部分はしっかりとあります。ですがそれ以上にシーズンコンセプトによる当たり外れが大きいかと。
私も好きなシーズンだとたくさん買い物するのですが、嫌いなシーズンはほとんど買いません。
個人的にはクリストフブランケル氏(2011AW)や安野谷昌穂氏(2015AW)などのデザイナーとコラボしたシーズンが不気味で好きです。
反対にシンプルなコーディネートが目立つシーズンだと「ズッカでなくても・・」と思ってしまいます。
パンツは足が上げにくい
ズッカの基幹アイテムは何かと言われたら私はパンツだと思っています。それくらい毎シーズン面白いパンツが出てきます。
お尻の部分が垂れた少しサルエルチックなシルエットはいかにもズッカらしいデザイン。
ですが特殊なデザインを優先するために履き心地を少し犠牲にしている部分があります。
具体的に言うと足が上げづらいです。特に段差の大きな階段を上がる時がシンドイ・・。
慣れでなんとかできるレベルなのですが、他のブランドのパンツを穿いたときにあまりの動きやすさに感動したほどです(笑)。
縫製が悪いって言われているけど
ズッカについて調べているとたまに縫製が悪いという書き込みを目にします。
これに関する私の答えは「昔は悪かったけど、今は普通だよ」ということです。
私がズッカを買い始めた2011年頃は縫製の悪さが目立つ商品がありました。ネットで買ったら生地が破れていたことも。
マネージャーに聞いたところ昔はもっと悪かったみたいですね。会社に文句を言ったと言っていました。
基本的に糸の処理なんかはかなり雑です。私が買ってきて初めにすることは出ている糸を切ることでした。
多分、検品がテキトーだったのだと思います。
ですが今は改善され良くなっています。店員さんによると縫製工場も変わっているのだとか。
あとズッカには日本製のものと中国製のものがあります。日本製だと嬉しくなりますが、むしろ日本製の方が縫製が悪いことも多々ありました。
簡単な縫製のものは中国、デザインが特殊なものは日本という感じで分けているみたいです。
耐久性はどう?
縫製の次によく言われるのが耐久性のなさです。
特にカットソーは生地が薄いものが多いので、すぐダメになると言われることがあります。
これに関しては洗濯を注意すれば全く問題ありません。洗濯ネットに入れて弱水流でOK。
カットソーに限らずズッカの服で耐久性で着れなくなったことはないです。
ただ他の服に比べて強くはないと感じることはあります。それは細い糸を使っているから。
ズッカの服って肌触りがすごくイイです。これは細い糸を使うことでキメを細かくしているからです。
糸の太さは耐久性に比例します。太くすれば丈夫になりますし、細くすれば傷みやすくなります。
ズッカのコンセプト上、ここはある程度仕方がないのかなと思っています。
セールの割引率は年による
私は今まで60着以上を買ってきましたが、新品ばかりで買っているわけではありません。むしろセールで買うことの方が多いです。
最近はセールが30%OFFスタートのことが多いですね。セカンドマークダウンで40%OFF、ファイナルで50%OFFくらいです。
ですがこれはその時々によって違います。景気が影響してきます。
リーマンショックの影響が色濃く残る2012年頃はいきなり40%や50%OFFスタートでした。ファイナルだとなんと70%OFF。
中には鹿革のブーツが最初から70%OFFされていて、定価で買った人が怒っていたこともありました(当たり前)。
古着が安い
ズッカの服って正直高いです。パリコレに出ている日本のブランドに引けを取りません。
ですが古着価格は驚くくらい安いです。定価の10分の1になっているアイテムが結構あります。
商品の供給量も多いので、毎日ネットをチェックすれば気に入るのが安く見つかるハズです。
⇒【オススメ】返品できるブランド古着通販サイト、ベクトルパークが最高だった件
これは先日私が買ったシャツジャケット。2017年の秋冬商品でルックの目玉として使われていました。
定価は確か4万円前後だったと思います。それが古着で3600円でした。こういうことが普通にあります。
私は持っている服が資産にならないので複雑なところではありますが・・。
カバンドズッカの定番商品
斜めボタンパンツ
個人的にズッカと言えばこのデザイン。股のところで曲がったボタンがインパクト大です。
パンツに限らずズッカはボタンで遊ぶのが大好き。ボタンではなくジッパーなこともあります。
ですがこれをコーディネートに持ってこようとすると結構難しい。パンツが目立ちすぎます。
また冬はボタンが冷たくなるので、肌に当たるたびにヒヤっとします。
ライトオンスデニム
春夏の定番商品。デニムシャツぐらいの生地の厚さのデニムです。
最近はウエストを紐で縛るイージーパンツタイプでの展開も多いです。また画像のように捻ったデザインのものも結構あります。
この商品の嬉しいところは何といっても真夏でも着れるところ。もちろん汗はかきますが、普通のデニムに比べるとかなり涼しいです。
洗うたびにナチュラルな風合いになっていくので、そこの楽しみもあります。
テンセルパンツ
レディースだと比較的扱っているブランドが多いテンセルパンツですが、これがメンズの定番で出ているのはかなりマレです。
テンセルを使用しているので、その魅力は何といっても落ち感。歩くたびに独特な生地の流れを見せます。
これも上で書いたレディースっぽい商品作りに繋がっています。
カーディガン
ズッカはカーディガンに非常に力を入れています。反対にジャケットは数型しかありません。
シンプルなものから特殊なデザインが入っているものまで様々。
製品洗いの項目でも書きましたが、色褪せて使い古した感じのものがズッカらしくてイイですね。
ロングパーカー
2015年秋冬に登場した比較的最近の定番商品。レディースにあったロングパーカーをメンズでも作った感じです。
これが大ヒット。その後5シーズン程に渡って全く同じものを作り続けました。ズッカにおいて非常にマレなことです。
私も商品写真を見るなり即買いに行った商品です。
最近はこのデザインをベースに捻りを加えたものが発売されています。
柄もの
ズッカは毎回コレクションルックのメインに柄ものを持ってきます。というか柄を見ればそのシーズンの出来が分かるというほど。
パンツ・シャツ・ジャケットで揃えてくることが多いですね。
そしてこれが非常にカッコイイ。ですが難易度が高いアイテムであることは間違いありません。
ベルトスニーカー
2014年の秋冬に初登場したデザイン。クロスしたベルトのデザインが人気となりました。
ズッカはこのアイテムだけ持っているという人もいるほど。
ベルトだけで締めているので感覚としてはスリッポンみたいな感じになるかと。ただ慣れるまでは履くのが大変です・・。
合皮グロスバッグ
合皮を使ったバッグも定番です。多いのはリュックですが、トートバッグやポーチなんかも作られています。
革と違って軽くて雨に濡れても問題ないので、めっちゃ使い勝手がイイです。
ただやはりポリウレタンの経年劣化はデフォルト。問題なく使える使用期間は2年といったところでしょう。
⇒ポリウレタンの特徴と経年劣化について。ストレッチデニムは要注意!
ズッカは合皮以外にもバッグの展開が多いです。ポリエステルやナイロンのものもあるので、気になる人はそちらをどうぞ。
トートバッグ
地厚な綿素材のコットンバッグ。6角形のシルエットが特徴です。毎回色味がすごく好きです。
重さは少しありますが、その分非常に丈夫。家で洗うこともできます。
2・3日の旅行であればこれで問題ありません。
カバンドズッカのサイズ感について
最後にサイズ感について書いておきます。。
標準体型の人(172㎝・65㎏)だとMサイズでジャストから少しゆったりという感じです。特にパンツのウエストが大きく感じるかもしれません。
160㎝台の人や50㎏台の人であれば、Sで合わせてください。私も痩せていた頃はSで着てました。
まとめ
以上、ズッカについて書いてきました。
伝えたいことがたくさんありすぎて5000文字近くになってしまいました(;´∀`)。
今は古着で買うことがメインになっていますが、ブランドが続く限りずっと追い続ける予定です。
参考になれば幸いです。
公式サイトで新作チェック
A-netブランド公式ウェブストア【HUMOR】
ポイント還元がお得