皆さんはデニムジャケットと聞いてどんなものを想像しますか?
おそらく多くの人が同じ種類のものを思い浮かべると思います。
でも実はデニムジャケットは製造されていた年代によって見た目が大きく異なるアイテム。
今回はデニムジャケットの種類について解説していきます。
1stタイプ
最初のデニムジャケットにして大戦前からあったモデル。それまではカバーオール的なものを着ていました。
デニムジャケットの中でも最も武骨でワーク感の強いアイテムになります。
左胸にポケットがあり、フロントボタン横のプリーツとそれを固定するボックスステッチが特徴。
また背中にはサイズを調節するためのシンチバック(バックル付きのベルト)が取り付けられています。
現在のデニムジャケットに比べると生地が薄いものが多いです。当時はプリーテッドブラウスと呼ばれており、丈夫なトップスという意味合いが強かったのだとか。
1stタイプを初めて着た時に誰もが思うことが着丈の短さでしょう。2~3㎝の差ですがこの長さが見た目に与える影響は思いのほか大きく、コーディネートの難しさに繋がっています。
例えば中にシャツを合わせる場合はタックインするのがベスト。タックアウトだとシャツの裾の部分が中途半端に出てしまってカッコ悪くなってしまいます。
それでもデニムジャケットは1stが一番という人は意外に多いです。特にデニム好きな人ほど1stを推すイメージ。
何人かのリーバイスの店員さんに聞きましたが、全員が買うなら1stとおっしゃっていました。
やはりこれこそがデニムジャケットの原点であり、当時のアメリカの雰囲気を楽しめるアイテムなのです。
2ndタイプ
1952年に登場したモデル(諸説あり)。
基本的な見た目は1stを踏襲していますが、ポケットが左右にあります。
また背中のシンチバックはなくなり、左右にボタンで調整できるアジャスターが付きました。
着丈も少しだけ長くなっており、コーディネートがしやすいモデルになります。
1stを買いに来たけど、あまりの着丈の短さに2ndを選ぶ人も多いのだとか。この気持ちホントよく分かります。
個人的には1stの武骨さを減らし、都会的なクリーンさを足したアイテムだと思っています。
それでも1st同様に着ている人が少ないので、十分に差別化することは可能です。
3rdタイプ
1962年に登場したモデル。現在デニムジャケットを着ている人の9割は3rdタイプです。
見た目の特徴もこれまでとは大きく異なっています。
プリーツが廃止されポケットが埋め込み式に。そしてVシームのステッチがインパクト大。
コンパクトに作れるようになったという点も大きいです。
今までは野暮ったく大きく着るというのが主流でしたが、3rdからは比較的タイトめに着るようになっています。
労働者の作業着としてよりもどちらかと言うとファッションアイテムとしての側面が強いです。
実は3rdの着丈をさらに長くした4thというモデルも存在します。こちらはあまり着ている人を見ないですね(というか気づかないだけかも)。
LEEタイプ
最後におまけとしてLEEタイプを紹介しておきます。
丸みのあるポケットに並行シーム。ボタン周りのステッチがジグザグになっています。
一言で言えば可愛らしくなったという感じ。着ている人はあまり見ませんが、見ればすぐ分かると思います。
まとめ
以上、デニムジャケットの種類について書いてきました。
アイテムの源流を辿るなら1stですし、街着としてオシャレに取り入れやすいのは3rdです。2ndはその中間的な感じ。
私も以前は3rdタイプを着ていました(というか他に種類があることを知らなかった・・)。
次はぜひとも1stタイプにチャレンジしてみたいです。
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