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【書評】げんじ本レビュー。低評価の嵐!「9割の人からお洒落と言われる法則」

2019年の12月20日にファッションYouTuberであるげんじ君の本が発売されました。

本当はもっと早く発売される予定でしたが、度重なる延期を経て何とか年内にこぎつけた感じです。

しかしどうやらその評判が良くないらしい・・。

ということで真偽を確かめるべく、早速本屋さんで立ち読みしてきました(笑)。

果たしてその評価はいかに!

すみません、買ってません。でも2回立ち読みしました(>_<)。

9割の人からお洒落と言われる法則

https://www.amazon.co.jp/

ハイ、これがタイトルです。タイトルからして既に無理がある・・。

おそらく編集の人が付けたのだと思われますが、頑張って7割というところでしょうか。9割は盛りすぎです(笑)。

そもそもファッションにおいて皆の思考が一致するなんてことはありません。

で、肝心の内容についてですが、げんじ君が今まで動画で言ってきたことの総集編という感じです。

代名詞である中和に始まり、シルエットや色の合わせ方、季節別のオススメアイテムなどについて書いてあります。

ページ構成は左側にコーディネートの写真を載せ、右側に法則やその説明文を書くというスタイルです。

文章量は多くなく、よくあるビジネス書と同じか少ないくらい。

1時間もあれば読めると思います。気になるところだけ読んでいけば20分で・・。

アマゾンで低評価の嵐

https://www.amazon.co.jp/

私はこの本が発売になると知った時、買う予定でいました。アマゾンの欲しいものリストには即登録。

しかし皆さんのアマゾンレビューを見ているととても買えないなと・・。

その理由はあまりにも低評価の割合が多いから。

発売から2週間経った1月4日において67件のレビューが投稿されています。

なんとその内の65件が☆1評価。残りは☆5が2つですが、1つは皮肉で付けられているという・・。

実際に書かれている内容を見てみると・・。

めちゃめちゃつまらなかった。お金の無駄。

その通りの格好をしたのに、家族5人中3人にダサいと言われました。

これに1430円を払うくらいなら、しまむらで服買ったほうがマシ。

この著者のスタンスは服飾文化への冒涜です。

なぜ最低評価が1なんですか?0を作ってほしいほどの本でした。

表紙の人の口が臭そうなのでおすすめしません。

燃やして暖を取るくらいしか役に立ちません。

トイレットペーパーを、切らしていたので助かりました!

お風呂で読もうとしたら湯船に落としちゃったので内容知らないです。

かいけつゾロリの方が読み応えがありました。

後半に至っては大喜利状態です。完全にサンドバッグにされています(;´∀`)。

個人的にここまで低評価が先行している本って見たことないです。多分げんじ君も真っ青だと思います。

実はそんなに悪くない

さすがにここまで低評価が付くと逆にどんな内容だろうと興味が湧いてきます。

で、実際に読んでみた感想なのですが・・全然悪くないです。むしろ良い部類と言ってもイイくらい。

オシャレの基本原則がコンパクトにまとめられていて見やすいです。

文章量の少なさにコスパの悪さを感じますが、本当に必要なことだけを強調していると考えることもできます。

例えるなら薄めの参考書みたいな感じ。すぐ読める分、2周3周することも苦になりません。

またコーディネートに使われているブランドもユニクロからデザイナーズまで幅広いです。もちろんリドムも適宜使われています。

表紙で「服に値段は関係ない」と言っておきながら、デザイナーズを使うことに賛否はあると思います。

ですが価格に関係なくイイと思ったものは使用するスタンスはアリです。個人的には全身デザイナーズよりもその人の個性が出て面白いなって。

コーディネートに関してもげんじ君と言えばリドムの黒スキニーというイメージですが、スキニーコーデは全体の半分くらいです。残りはテーパードやワイドパンツ。この辺のバランスもしっかり取られていました。

ファッション初心者ならこれ買っとけ

正直なところ服好きにとっては非常に物足りない内容です。

基本的に知ってることばかりですし、彼の動画を見れば同じことを言ってますから。

ですが自分が服に困ってた頃を考えると、この本があればだいぶ助かったハズです。そしてそういう人はたくさんいます。

変な服を買って失敗するくらいなら、初めに1500円投資して勉強する。この方が遥かにオシャレの近道になります。

もちろん本で紹介されていたアイテムを全て買っていては完全にマキシマリストになってしまいます。これを機に他の本も読んでみて取捨選択していく姿勢も必要です。

30代は注意が必要

全体的にイイ本なのですが、1点だけ注意しないといけない点があります。

それは完全に20代に向けて書いているということ。取り入れているアイテムやコーディネートが若者向けです。

30代についての記述も少しだけあるのですが、大人っぽさを意識しようということだけ。さすがにこれでは説明不足でしょう。

そもそも大人っぽさの代名詞であるテーラードジャケットを使ったコーデがほとんどありません。

彼が提唱しているのはあくまでキレイ目であって、トラッドやワーク・ミリタリーではないのです。

オシャレの原則については年齢関係ないので、30代の人でも読んで無駄になることはありません。ただ過信しすぎは禁物です。

まとめ

以上、げんじ君の本について書いてきました。

今はMBさんを筆頭にメンズファッションに関する本が出版ラッシュの時代です。その意味で後追い感は否めません。

ですが、何度も言うように決して悪くないです。低評価を付けているのは服好きの人達だと思われます。これから☆5の評価も増えてくるのではないでしょうか。

興味のある人はとりあえず立ち読みしてみてください(笑)。

彼の敗因はアンチが多いこと