30歳というのは多くの男性にとって将来について真剣に考えだす年齢です。
仕事だけでなく、結婚に子育て・マイホームと30代には人生の分岐点がたくさんあります。
そんな中現在の仕事があまりにもツマラなすぎて、好きなことを仕事にしたいと思っている人も多いでしょう。
特に服好きな男性にとって、服飾関係の仕事は一度は考えたことがあるハズです。
ということで今回はアパレル業界、その中でも販売員への転職について書いてみました。

目次
なぜ販売員なのか
アパレルの仕事と言ってもその種類は多岐に渡ります。
ではなぜ販売員なのか?それは販売員を経験していることが第一条件だから。
バイヤーも後方部門も販売員を経験した人達が出世した先にある部署なのです。
そもそも販売員を経験していないと現場のことが分かりません。
どんな仕事でもそうかもしれませんが、まずは現場。事件は現場で起こっているのです。

アパレル店員Q&A
ここからは具体的にアパレル販売員ってどうなのっていう疑問に答えていきます。
給料は安い?
ブランドによりけりですが、大抵はかなり安いです。
私の場合は30手前で手取りが14万円でした。ボーナスもほぼなし。さらにここから日々の業務で使う服を買うわけです。
福岡だったのでこれでも何とかなりましたが、都内だと間違いなく生活できないレベルです。
ただこれが最低ラインだと思ってください。フルタイムで勤務する場合これより下がることはまずないです。
何人かの他ブランドの販売員に聞きましたが、皆さんもう少し貰っているようでした。
逆に収入面だけで見るなら外資系のハイブランドはオススメです。
私の回りでも給与アップを求めてハイブランドにステップアップしていった人達は何人かいました。
勤務体形は?
休みは不定期です。特に土日は休みが取りづらい。
土日に休みたい場合は1カ月前に店長に希望を出します。それが認められればOKという感じ。
意外と完全週休2日制を実践しているところは多いですよ。中には休みがかなり少ないブラックなところもありますが・・。
では出勤日の体制はどうなるのかというと。早番と遅番の2シフト制です。
早番は納品処理、遅番はレジ閉めがあります。人気なのは早番ですね。
ただこれもランダムで来るので、遅番の次が早番という結構シンドイパターンも多いです。
どちらにせよ家族や友達との予定が合わない場面は多々出てきます。こればかりは仕方がない・・。
服装は自由?
バイトの服装問題が明るみに出たことで、バイトの服装は比較的自由になりました。
では社員はというと・・当たり前ですがそのブランドの服を着ることが大前提です。
この場合、社員割として定価の5~7割引きで服が買えます(私の場合はなぜか1割引きでした)。
ただ好きなものが着れるかどうかはまた別問題。
そのショップが売りたいもの、もしくは店長が勝手に決めるというパターンも往々にしてあります。
しかもその商品が売り切れたら着てはいけないという謎ルールまで。
好きなブランドの服だからまだ許せるかもしれませんが、何となくもどかしさが残るのも事実です。
例外として、ある一定以上のデザイナーズブランドやハイブランドには制服支給という制度があります。
さすがにこれらのブランドの服を何着も買えないですからね。
制服なのであくまで借りている状態。退職する時に返却します(焼却処分される)。
バックヤードでの仕事とかで意外と汚れるので、制服支給がある会社の方がイイです。
ノルマはある?
ノルマという言葉はありませんが、ほぼ同じ意味に置き換えた目標という言葉があります。
大抵はその日の予算を出勤人数で割ったものが個人の目標になります。
そしてこの目標に対する捉え方は会社によってかなり異なります。
こんなものその日の仕事内容や天気によって左右されるものなのですが、鬼のように意識している会社があるのも事実。
特にファイブフォックス(コムサ)やトウキョウベース(ストゥディオス)は厳しいことで有名(気になる人は調べてみてください)。
個人的に声掛けの速さとノルマの厳しさは比例するとさえ思っています。
ではもし目標が達成できなかったらどうなるのかというと、怒られるだけです。
皆さんが心配しているような自爆買取はほとんどありません。
あるとしたら売り上げがないことに対する周りの視線に耐えられなかった故の買取です(自主的)。メンタルは強く持ちましょう。
キャリアアップのコースは?
販売員としてショップに配属された場合、行けて店長までです。
バイヤーや後方部門に行ける人は本当に一握り。大抵の人は販売員として生きて行くしかありません。
もし給与アップを狙うのであれば、上にも書いた通り外資系のハイブランドを目指します。
販売員って入ってくる人も多ければ辞める人も多い職種なので、結構ブランド間の流動性はあります。
この場合、今のブランドでの店長経験も生きてくるハズです。
百貨店経験(3~5年)を求められるブランドも多いので、まずは百貨店のショップに入ってみるのもイイでしょう。
ただハイブランドは給料こそ高いですが、完全に実力主義の社会です。
クビになりやすいですし、お金を持っているだけで偉そうな態度を取るお客さんもいるので、結構大変みたいですね。
誰でもなれるの?
誰でもなれます。何たって入れ替わりがめっちゃ激しい職種ですから。
女性はルックスを重視されますが、男性はそこまでという感じ。大抵はブランドのイメージに合うかどうかを見られるだけです。
ただ一部外資系ブランドでは、身長175㎝以上などの規定を設けているブランドもあります(かなり少数)。
学歴に関しても問われることはほぼないです。
基本的には高卒以上であればOK。服飾系の専門学校を出ていると少し有利なことくらい。
中卒だと色々ツッコまれるかもしれませんが、中卒で働いている人も中にはいます。
大卒も多いですし、ほぼ全ての学歴の人にチャンスがあります。
ちなみに院卒は絶滅危惧種です。ここまで来ると「何しに院に行ったの?」って言われるレベルです(私のことです・・)。
向いている人はどんな人?
ファッションが好きであることが大前提です。これがないとまず続きません。
あとはやっぱり体力がある人。華やかなイメージの強い業界ですが、そもそもが立ち仕事ですし、バックヤードでは結構泥臭いこともしています。
ノリが体育会系の部活そのものなので、そういう雰囲気が好きな人はすぐに溶け込めるでしょう。
飲み会も多いですし、基本的には陽キャの職場だと言えます。
趣味がゲームやアニメっていう人はツライかもしれません。オタク的な趣味には理解が無い人も多いです。
あったら役立つ資格は?
ネットで調べるとファッション販売能力検定や販売士検定などが出てきますが、特に要りません。
こういうのって配属されてから現場で覚えて行けばイイだけなんで。
それよりも今までの経験で培ったファッション全般に関する知識の方が遥かに重要です。何たってその知識を総動員して接客していくわけですから。
個人的にあると便利だなって思うのは、英検やTOEICぐらいです。これも何級とかではなくて、日常会話レベルができればイイだけ。
インバウンドの影響もあり、外国からのお客さんは思った以上に多いです。
今後さらに増えて行くと思われるので、英語だけは勉強しておくことをオススメします。
まとめ
以上、アパレル就職Q&Aについて書いてきました。
デメリットを多く盛り込んだので、意外と大変だなと感じられたかもしれません。
注意して欲しいのはあくまで私1人の目線を通した回答だということ。他の人に聞けばまた違った答えが返ってくるハズです。
それでもそこら辺の転職サイトに載っていることよりかは深い内容が書けたと思っています。

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